【5インチゲージ制作・第2回】5インチゲージの車体、手作りしてみた! 木材から「乗れる」鉄道模型が生まれるまで ~床板接合編~【体験レポ】
- 部長
- 2024年10月18日
- 読了時間: 4分
お待たせしました!
奈良高専機械研究会がお送りする5インチゲージ(ミニSL)制作、第2回です。
(↓ 第1回はこちら! ↓)
更新が遅れてすみません(__)
今回は予告通り、床板への台枠取り付け作業についてご紹介します!
前回の復習・・・
木の角材と車輪、ベアリングから、台枠を制作しました。
台枠とは、車輪などが付いており、車体上部の重量を支える重要な部分です。

車体の材料・部品
●コンクリート型枠用合板(コンパネ) 910×1820×12 (mm)
→ホームセンターの木材カットサービスを利用し、縦半分にカットしました
●アカマツ角材
●カプラーポケット(連結器・キットのものを使用)
●M6ボルト(ネジ)などの金具
床板を制作・台枠と接合
①機関車用の木材をカットする
1両目の機関車は人を乗せるというよりも、主に機器類を搭載する車両なので、床板は小さめに設定したいと思います。
今回は、幅(約)360mm×長さ(約)800mmとしました。
②客車用の木材をカットする
客車は、最大3人が載れるように設計します!
床板は幅(約)360mm×長さ(約)1200mmとしました。
現在、木材をカットする丸ノコなどが無いため、木材カットはすべて手作業に
なります( ;∀;)
みんなで交代しながらですが、なかなか疲れる作業です・・・
③床板に下穴をあける
ボルト(ネジ)を使って台枠と合わせる前に、ドリルで下穴(M4.5)をあけておきます。
このネジは、ベアリング-台枠-床板を繋ぎます。
④床板と台枠を接合・軸受を固定
M6ボルトがベアリング-台枠の木-床板の順で通るように、ドライバで締めます。
この時点で、床板の上からボルトの先端部が飛び出している形になります。

ボルトをしっかりと固定するために、ワッシャー・スプリングワッシャー・ナットを使ってネジの先端部から締め付けていきます。
ワッシャーにより、めり込みすぎを防ぐことができます。
⑤その他部品の取り付け
Q.突然ですが、クイズです。
この部品は何に使う部品でしょう?

正解は・・・ 〉マークをタップ
これは、5インチゲージのキットに含まれる部品です。
これだけで連結することはできないので、下の図のように、繋ぐ部品を別途購入する必要があります。

現時点では、穴あき平プレート(金具)を使って連結しようと考えています!
カプラーポケットもM6ボルトとワッシャー・スプリングワッシャー・ナットを使って、床板に固定します。
ネジ穴が潰れやすいので、締める際はとても気を遣います・・・(・.・;)
⑥(おまけ)客車の台枠を強化
客車は軸間(前輪と後輪の距離)に対して、車体全長、つまり床板の長さが大きいので、
念のため、車体下部の構造を強化することにしました。

台枠に枕木方向(線路の走る方向に対し、垂直)の角材を追加し、床板の重みや乗客の体重を分散できるようにしました。
このおかげで車両の骨組みが強化され、しっかりと安定した走行を実現できました!
感想
人を乗せても滑らかに走ることが確認できたので、ここまでの作業は順調だと思います!
試験走行の様子(手動)
・・・のこぎりを使って、ギコギコと大きな音を立てながら木材を切っていると、とても楽しいのですが、機械研究会よりも「DIY部」をやっているように思えます(´・ω・`)
(いつもこんな活動をやっているわけではないですよ!!)
とはいえ、色々な工具を適切に選定したり、正しい使用方法を学んだり、設計図に基づいた製作、寸法計測を行うことも、機械工学で必要なスキルですよね! (^_-)-☆
ともかく、次回からは本格的に「機械を研究」できるはず・・・!!!!
次回予告
第3回は、いよいよ機関車の電動化(モータの取り付けなど)についてご紹介します。
乞うご期待!
※作業時は保護メガネを着用し、周囲の状況を確認するなど安全に十分配慮しています。
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